東京電力福島第1原発事故の被災地を支援するNPO法人チェルノブイリ救援・中部(事務局・名古屋市)理事の原富男さん(61)=長野県上伊那郡南箕輪村=らが、福島県南相馬市で除染のため育てた菜の花で菜種油を作っている。原さんによると、原発事故で飛散した放射性セシウムは菜の花に吸い上げられるが、種を搾った油には入らない。放射能測定で非検出を確認し、販売している。
栽培や収穫には地元の相馬農業高校の生徒たちが参加。菜種油の商品名「油菜(ゆな)ちゃん」と、ラベルの絵も生徒が考えた。東日本大震災から間もなく4年。原さんらは、被災地で農業を続ける手だてとして、菜の花栽培や菜種油の普及を目指す。(信濃毎日新聞)
福島の除染、菜の花で応援 南箕輪のNPO理事ら、菜種油にし販売