言葉が詰まって流ちょうに話せない吃音(きつおん)で就職活動に悩む学生らを支援しようと、NPO法人「吃音とともに就労を支援する会」(名古屋市千種区)が、求職者と理解のある企業をインターネットでつなげようと準備を進めている。採用や職場で不当な扱いをしない企業を全国で募り、サイトで紹介。求職者が安心して面接に臨める環境づくりを目指す。
同会は名古屋市や三重県の吃音者や支援者ら五人が昨夏に設立。自身も吃音者で、理事の会社員森川兵一(へいいち)さん(39)によると、吃音者は面接などで症状が出ると「おどおどしている」などと誤解を受けやすい。いつまでも採用されなかったり、話さない仕事を選んだりする人も少なくない。
同会が設けている専門サイト「どーもわーく」に、求職者と吃音に理解のある企業に登録してもらう。それぞれが互いの情報を閲覧でき、求職者が面接を望む場合は当面、無料で仲介。面接前には、同会が企業側に吃音者の特徴や職場で配慮してほしいことなどを説明する。職業紹介の国の許可を得られれば、今夏ごろから始めたい考えだ。(神戸新聞)
吃音者の就活、サイトで支援 NPO法人が計画