うつ病を予防するための啓発活動を展開する「NPO法人メンタルケアLink」が2月に浦添市内に発足した。セミナーや講演会などを通して、企業と連携しながらうつ病の発症要因やサイン、対処法などを広く伝えていく。うつ病予防の啓発活動に重点を置いたNPO団体は県内では珍しい。
うつ病など精神面に不調を抱える社員が増え、企業で休職や退職を余儀なくされる社員への対応が社会問題となる中、Linkの徳里政亮理事は「メンタルケアの大切さを伝え、うつ病の発症を防ぎたい」と意欲を見せた。
「うつ病は生涯で15人のうち1人が患うといわれ、一度かかったら再発の心配があるとされている。家族にうつ病の人がいることも人ごとではない」と強調した。
理事には、沖縄電力、大同火災の社員や、うつ病が原因で休職や離職をした人の社会復帰を支援する会社「BowL」社員、精神科医らが加入している。(琉球新報)
うつ病予防へ啓発活動 NPO「Link」が発足