松江城天守(松江市)の国宝指定答申から一夜明けた16日、城や周辺の観光施設は、いつにも増して市民や観光客らでにぎわった。地元の商店などは、正式に「国宝・松江城」となることをにらみ、さらなる集客に向けた工夫を凝らし始めた。
年間約40万人が来訪する松江城。この日は朝から多くの来場者が訪れ、天守前で記念撮影する姿が目立った。管理するNPO法人によると、松江城の公式ホームページのアクセス数は、普段の約10倍に急増。毎日実施している定時観光ガイドも、いつもは1回あたりの参加者は数人程度だが、この日は10人を上回ったという。
同NPOの担当者は「『国宝効果』で、いつもの週末より明らかに観光客は多い。『国宝と書かれたグッズは売っていないか』と尋ねられることも多い」と驚く。(読売新聞)
天守「国宝」答申で増すにぎわい、驚くNPO