半田市と阿久比町の住民団体や企業の代表らが、童話作家新美南吉ゆかりの地域の活性化を目指すNPO法人「ごんのふるさとネットワーク」を立ち上げた。参加者は、南吉を軸に行政枠にこだわらない連携で「市町を越えて地域のために活動したい」と意気込んでいる。
ふるさとネットの中心は12人の理事。半田市岩滑地区の団体「矢勝川の環境を守る会」の榊原幸宏会長(74)をはじめ、岩滑地区の飲食店経営者、矢勝川を挟んだ阿久比町植大の観光農園代表ら多彩な顔ぶれ。多くは、南吉生誕百周年を記念し2013年11月にできた交流組織「南吉の里ネットワーク」のメンバーと重なる。
ふるさとネットは「やさしさにあふれるごんのふるさと」をテーマに、作品ゆかりの田園風景の保護、耕作放棄地の活用、高齢者の生きがいづくりと雇用創出などにつながる事業を計画する。観光振興にとどまらない地域づくりを目指す。(中日新聞)
南吉ゆかりの地の活性化目指す 半田、阿久比でNPO法人設立