戦没者の遺骨や遺品の収集と遺族への受け渡しを進めているNPO法人に関する記事。
戦没者の遺骨や遺品の収集と遺族への受け渡しを進めているNPO法人「戦没者追悼と平和の会」理事長の塩川正隆さん(71)が7日、『ものいわぬ人々に』を出版した。
父親が戦死したことで苦労した幼少期、遺骨探しを通じて実感した戦争の悲惨さなど、自身にとっての「戦後70年」をつづった。「私のような体験をこれからの人にさせたくない」。若い人たちに戦争の実像を知ってほしいと願いを込めている。
塩川さんの父政満さん(当時31)は沖縄で、叔父の清隆さん(当時29)がフィリピン・レイテ島で戦死した。
父の戦跡調査をきっかけに遺骨収集活動を始め、「平和の会」を立ち上げた。父が眠る沖縄には150回以上足を運んでいるが遺骨はまだ、見つかっていない。(佐賀新聞)