交通事故に関する相談結果をまとめたNPOの記事。事件や事故を起こした加害者側の家族を支援する目的でのNPO法人設立は少ないながらも、社会的に有意義な活動を続けている。
事件や事故を起こした加害者側の家族を支援するNPO法人「ワールド オープン ハート」(仙台市)が交通事故に関する相談結果をまとめ、1年間で受けた37件の相談のうち約1割に当たる4件で加害者が自殺していることが分かった。
加害者は罪悪感を募らせ家族も心理的負担で自殺を考えるケースが多いという。法人は「突然事故を起こしてしまい、家族全員が誰にも相談できず悩んでいる実態がある。被害者だけでなく加害者側も支援することが必要だ」と訴えている。
調査は昨年10月~今年9月に全国から受けた37件の相談をまとめた。相談のうち、死亡事故は23件、重傷が7件、軽傷3件、加害者死亡が4件だった。事故の原因では、加害者が飲酒運転をしたケースはなく、前方不注意やスピード違反がほとんどだった。(日本経済新聞)