「奄美方言島口ことわざかるた」を作り、無償配布しているNPOの記事。地域振興・まちおこし目的でのNPO法人設立の一例。
島の宝を掘り起こす活動を進めているNPO法人奄美島おこしプロジェクトが、奄美大島に伝わることわざを島口(方言)でかるたにした「奄美方言島口ことわざかるた」を1000セット作り、島の各小学校や地区の公民館などに無償配布している。NPOは「かるたを通して島口の伝承にもつなげたい」と期待している。
かるたは、大島地区文化協会連絡協議会会長で「シマユムタ伝える会」の山田薫さんが島口のことわざから47首を選んだ。「声言葉(くぃくぅとぅば)なん 銭金(じんかね)やいらん」など教訓や生活の知恵、風刺などのことわざが共通語とともに書かれている。
学んでほしい島口やことわざの解説も付けて、子どもたちにも分かりやすいよう工夫している。かるた自体は4年前に作られ、奄美市立東城小では3年前から校内でかるた大会を開いている。 (毎日新聞)