国交省の「手づくり郷土(ふるさと)賞」の一般部門を受賞したNPOの記事。観光地の保存を目的としたNPO法人設立も徐々に増加している。
鹿島市浜町の観光地「肥前浜宿」の保存や活用を担うNPO法人「肥前浜宿水とまちなみの会」と同市が、国交省が地域資源を生かした取り組みを評価する「手づくり郷土(ふるさと)賞」の一般部門に輝いた。
風情が残る町並み保存に尽力してきた過程や、酒蔵を活用した地域おこしに発展させたことが受賞につながった。肥前浜宿は江戸時代に宿場町として栄え、白壁土蔵の建物やかやぶき屋根の民家が残る。
地元住民らが1980年代終わりに保存活動を始めた。酒蔵コンサートなど資源を生かした催しを続ける中で、観光客らから高い評価を受け、地域の一体感が育まれた。2006年には国の伝統的建造物群保存地区に選ばれた。(佐賀新聞)