雪崩の原因調査や専門教育活動などに取り組むNPO法人「日本雪崩ネットワーク」は19日、北アルプスの乗鞍岳(標高3、026メートル)の長野県側で14日に発生し、男性1人が死亡した雪崩の原因は、表層雪崩だったとの調査結果を公表した。調査によると、13日以前に降った雨の影響で雪が解け、その後に雪面が凍結。新たな雪が積もり、表層雪崩につながった。
雪崩のきっかけは自然発生だったと推察されるが、一部のスキーヤーが誘発した可能性も残るという。同ネットワークの担当者は今後も春山登山や春スキーのシーズンが続くことから、「事故防止のため、事前に気象を確認して雪崩の発生を予測してほしい」と呼び掛けている。(中日新聞)