生活が苦しい家庭の子どもに制服を無償で提供する「制服バンク」が今夏、NPO法人として金沢市に初めて誕生する。同市の制服リユース店「リクル」代表の池下奈美さん(42)=同市小坂町=がクラウドファンディング(CF)でクリーニング代などを募ったところ、二カ月間で目標の三十万円を上回る百万円超が集まり、法人化が決まった。池下さんは「たくさんの人と問題を共有し、子どもたちを支えていける」と喜んでいる。
リクルは金沢市と石川県能美市に二店舗を構え、小中学校や高校の中古制服を取り扱う。可能な限り安く販売しているが、制服のクリーニングやメンテナンスに費用がかかるため、無償提供できない。そのため、制服バンクはリクルと一線を画し、制服や体操服、ランドセルなどの寄付を受け、CFで募った資金でクリーニング代などをまかない、無償提供する。(中日新聞)