猫の保護活動に取り組むNPO法人もりねこ(盛岡市)が今春、「終生預かりボランティア制度」を創設した。高齢や病気の猫を受け入れた世帯に対し、もりねこが医療費や飼育費を支払う仕組み。既に2世帯がボランティアとなっており、工藤幸枝理事長は「引き取ってもらい、広々とした環境で暮らせれば猫も幸せ」と話す。
制度創設は、数年前に花巻市の家族に「猫白血病ウイルス感染症」などにかかった2匹を一時的に預かってもらったのがきっかけ。医療費などをもりねこが負担しつつ引き受け手を募集したが見つからず、今もこの家族が面倒を見る。昨春は滝沢市の夫婦に腎不全の1匹を受け入れてもらった。もりねこには、常時40~50匹の保護猫がいる。譲渡先が見つかりにくい高齢猫も数匹おり、引き受けてくれるボランティアを募集している。(河北新報)