上勝町で棚田のオーナー制度を運営するNPO法人「郷(さと)の元気」が、田植えや稲刈りの模様をインターネットで生中継し、都市部の親子に町をPRしている。新型コロナウイルス収束後に町を訪れたり、水田のオーナーになったりしてくれる人を増やし、関係人口を拡大させる狙い。18日には4回目の中継として、稲わらを使ったしめ縄作りの様子を配信する。
郷の元気は、日本の棚田百選に選ばれている同町生実の「樫原の棚田」で、水田を有料で貸し出すオーナー制度に取り組んでいる。オーナーは日々の管理を地元農家に任せ、田植えや収穫の時季に現地を訪れて稲作を体験する。町の豊かな自然も満喫できるとあって人気の制度だが、コロナ禍で遠方から訪れるのが困難な状況が続いていた。(徳島新聞)