災害時に避難所などで提供する食事に使うための野菜を育てる農園が、愛媛県宇和島市津島地域に生まれた。新設のNPOが耕作放棄地を借りて運営し、平時には子ども食堂での活用も想定。ゆくゆくは地域の人たちが担う仕組みをつくり、防災力の向上や地域課題の解決につなげることを目指している。
企画したNPO「BISAI(びさい)―FARM」の林昭子代表(48)によると、きっかけは5月に東日本大震災の被災地であった女性防災リーダーの研修会。避難先の食事で長期間野菜が不足し体調不良者が出たと知り、備蓄の食材の一つとして野菜作りを思い立った。名称には「備菜」の意味を込めた。(愛媛新聞)