NPO法人設立を「専門家」に頼むのは少数になっている

ホームページで「専門家」のいる代行事務所のページをみていると、NPO法人設立はプロに頼んだほうが早くて簡単だ、などと書かれています。

しかし、彼らに依頼するほうが面倒なことも実は多いのです。事務所が用意した書面への記載が求められ、その後もメールや電話で内容についてのやりとりが頻繁になります。

自分たちの組織を他人が作った書類で申請するわけですから、団体の意図と書類の間にズレが生じることも少なくありません。設立手続きに第三者が介入することで、使い勝手の悪い組織になることもあります。

NPO法人設立に関しては、書式も記載例も無料で入手できるようになり、多額の費用を払っていわゆる「専門家」に依頼する人はごく少数になっています。メールのやりとりや金銭の支払いなどに神経や手間を使うなら、自分でサクサク進めたほうがスムーズにいくでしょう。

結論はハッキリしています。会社はともかく、NPO法人だけは自分たちで手続きするのがベストだということです。

住民票と名簿を渡し、設立総会の議事録も作ってもらっておまかせで設立しても結局行き詰まります。設立手続きに多額の費用を使うのは避け、そのお金は社会貢献活動に使うのが懸命です。

代行事務所のページにあふれる「簡単」「安い」「早い」のは牛丼店の話で、NPO法人の設立がそれでは困るのです。

急いで設立する必要はありません。誰がやっても申請から設立まで最低3カ月はかかるのですから、腰を据えて取り組むのが一番なのです。NPO法人ファストウェイはそんな団体を同じNPOの立場からサポートしています。