淡路島の民話に登場するタヌキをテーマにしたウェブマガジン「たぬきメディア けもり」を、NPO法人淡路島アートセンター(兵庫県洲本市)が創刊した。絵本や漫画の紹介、扮装しての伝承地巡りなどを多彩に企画し、週1回ペースで更新。物見遊山などで人間を化かした不思議な生き物が親しまれてきた素朴な精神を、遊び心たっぷりに“ポンポン”と発信する。
洲本の三熊山に住み、人間に変化して大阪・道頓堀で観劇したと語り継がれ、芝居の神として崇敬されるタヌキ「柴右衛門」。こうした民話を活性化に生かそうと、同センターが進める「狸千年マツリプロジェクト」の一つとして今月4日から公開した。
島ゆかりの編集者やアーティスト、写真家ら9人が参加した。柴右衛門を扱った絵本の復刻版や、同市の少年イラストレーター山城有希さんのパロディー漫画を掲載。タヌキにまつわる書籍や街角スポット、イベントなども紹介する。(神戸新聞)
※NPO法人淡路島アートセンターはファストウェイの会員となって設立手続きをすすめ、法人格を得ました。