社員、NPOに「出張」 ソーシャルビジネス学ぶ
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社会問題の解決を目指すNPOなどの団体に社員を派遣したり、助言したりして関わる企業が増えている。社会貢献にとどまらず、社員育成にも生かす狙いがある。ビジネスで社会問題解決を図る「ソーシャルビジネス」への入り口としても注目されている。

宮城県石巻市で在宅医療に取り組む「祐ホームクリニック石巻」。スタッフが集まる朝会に昨年11月末、リクルートキャリア営業企画部の李怡然(りいぜん)さん(27)がいた。同社が同年に始めた派遣事業に応募し、10月からクリニックの運営を助けてきた。

クリニックは東日本大震災後の2011年秋に開業し、今は高齢者ら約200人を診療する。入院より医療費を抑えられる在宅診療は患者の生活意欲を保てる利点もあるが、介護事業者や家族との連携が課題。理想型を探るため、派遣期間中に患者や家族に調査を続けてきた李さんは「いつもの仕事と違って正解が無いので難しいけど、やりがいはある」。(朝日新聞)

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