横浜市磯子区のNPO法人「草の根援助運動」がフィリピンの漁村で進めている台風被害復興支援プロジェクトが、着実な成果を挙げている。漁民組合、女性組合の立ち上げ、小型漁船計19隻の提供による漁の復活、海藻養殖や干物製造など新事業も進められ、村民は自立に向け前進している。
フィリピンは昨年11月の台風30号で死者・行方不明者8千人超、避難者約400万人という被害を受けた。草の根援助運動は、現地NGO(非政府組織)「フィリピン農村再建運動」と共同で、今年4月から支援プログラムを始めた。
支援は、エンジン付き小型漁船と漁具の無償提供が軸だが、村民が主体的に行動できるよう村民の組織化に重点を置いたという。(神奈川新聞)
漁村を組織化し船提供 横浜のNPO