伊万里市栄町地区の「NPO栄町地域づくり会」(井手薫会長)は、昨夏から総務省のモデル事業で取り組んできた「地域交流拠点を核とした高齢者生活支援活動の実証事業」の成果をまとめた。ICT(情報通信技術)を活用した独居高齢者の見守りなどが有効に機能したとし、2月中に総務省に報告書を提出する。
急速に高齢化が進んだ地域で交流施設「支温の家」を拠点に、高齢者同士が支え合う仕組みづくりを模索し取り組んだ。独居高齢者を対象にケーブルテレビの受信機や衛生利用測位システム(GPS)などを活用し、日常的に安否や現在位置を確認。見守り・声かけを兼ねた弁当配達事業や、緊急時に備えて医療と介護の情報を記した「栄町医療介護カルテ」の作成なども進めた。(佐賀新聞)
ICTでお年寄り見守り有効 NPO「栄町地域づくり会」