東日本大震災で被災し、仮設住宅で暮らす東北の人たちに熊本ラーメンを振る舞おうと、熊本県益城町のNPO法人「ボランティア仲間九州ラーメン党」のメンバーたちが6日、熊本を出発した。
東日本大震災の被災地での炊き出しは6回目。法人理事長の浜田龍郎さん(70)は「真の復興はこれから。遠い熊本の小さな町からラーメンを届け続けることで『震災を忘れていない』との思いも届けたい」と話している。
ラーメン党は浜田さんの呼び掛けで1992年に設立。「災害が起こったら、必ず現場に行こう」をモットーに、600カ所以上の被災地などを訪問し、計8万7600杯のラーメンを提供してきた。
今回、ラーメン党メンバーなど熊本県内の10~70代の男女13人が、9日に福島県いわき市、10日に同県郡山市、11日に仙台市に出向き、計600杯を振る舞う。現地の高校生が配膳などを担当する。(西日本新聞)
絆のラーメン 被災地に「出前」 熊本のNPO法人