障害者の就労を支援している安曇野市のNPO法人グランド・リッシュが、大阪市の漢方薬メーカーの協力を得て生薬の栽培を始めた。供給された種や苗を市内外の畑で育て、漢方薬の原料となる根を全量販売する。
栽培は、精神的な病気や障害で家に閉じこもりがちな若者らが担い、収穫後の根の洗浄と乾燥を障害者就労継続支援事業所に委託して働く機会を増やす構想。同市三郷温の畑で8日、生薬の種まきや苗植えをした。
参加したのは中信地方の30代の男女3人。NPO法人役員らに教わりながら苗を植えたり、種をまいたりした。松本市並柳の男性(37)は「農作業は楽しい。都会育ちで経験がないが、これから覚えていきたい」と笑顔を見せた。(信濃毎日新聞)
生薬栽培 障害者の手で 安曇野のNPOが就労支援