6月27日の日本経済新聞から。居酒屋の店内を教室として不登校や高校中退者を支えようというNPO法人に関する記事。
居酒屋で教育支援、というユニークな活動を始めたのはNPO法人高卒支援会。NPOの活動は幅が広く、公益事業もさまざま。NPO法人設立の際には、いろいろな可能性を盛り込んでプランをたてることも重要である。
不登校や高校中退者を支えようと、営業時間外の居酒屋店内を教室として活用するユニークな授業が東京都内で始まった。授業後には、店員による掃除指導もあり、場所の無償提供を受けたNPO法人「高卒支援会」の杉浦孝宣理事長は「実社会と直接つながる店員さんに接し、より社会性を身につけてもらいたい」と期待する。
授業の場を提供したのは大手飲食チェーン「養老乃滝」の東京・池袋南口店。NPO法人「日本フリースクール協会」によると、引きこもりや不登校の支援団体は運営が厳しく、特に施設の確保が難しいという。田中雄一事務局長は「家賃が払えず閉鎖したフリースクールもたくさんある。こうした企業が増えてくれれば、とても心強い」と話す。
「高卒支援会」は、いろんな理由で高校を辞めた子供をサポートしており、普段は東京都板橋区の教室で個別に学力指導している。19日の居酒屋での授業には、16、17歳の約10人が出席した。(日本経済新聞)