福島市で初めての公開講座を開いたNPOの記事。がん患者やその家族などを支援する目的でのNPO法人設立も徐々に増え、重要度は高まっている。
がん患者や家族、支援団体、医療機関などでつくるNPO法人がんピアネットふくしまは5日、福島市で初めての公開講座「がんに負けないふくしま」を開き、全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長と福島医大医学部腫瘍内科学講座の佐治重衡教授が講演した。
同団体は10月にNPO法人となり、がん患者を支える取り組みを進めている。約50人が訪れた。天野理事長は、15年前に悪性リンパ腫の告知を受けた際の気持ちを振り返り、「頭が真っ白になった。町の風景がそれまでと全く違い、灰色に見えた」と語った。
その上で「今は当時と違いがん治療は進化したが、患者が告知を受ける際のショックはまだまだ大きいままだ」と問題提起した。(福島民友)