木曽町と王滝村に義捐金を贈ったNPOの記事。NPO法人が寄付を受けることはよくあるが、この例ではNPO法人が義捐金を送っている。
木曽郡上松町のNPO法人「木曽ひのきの森」は10日、会員の野村武敏さんが木曽産のヒノキで作った小さな観音像への募金のうち、義援金として5万円ずつを同郡木曽町と王滝村に贈った。
昨年の御嶽山噴火災害で、両町村は観光面などで影響が残っており、復興の手助けにしてほしいと計画。野村さんは「災害に遭った人たちの心の癒やしになればという気持ちで作っている」と話していた。
元大工の野村さんは、東日本大震災や県北部地震のあった2011年、仕事をやめた後も保管していた樹齢200~300年のヒノキの端材を使って、観音像を彫ることを思い付いた。大きさは10センチほどで、既に約2800体が完成したという。(信濃毎日新聞)