認知症の高齢ドライバーが運転中にどんなミスを起こしやすいかを検証したNPOの記事。近年高齢ドライバーによる交通事故が増加していることもあり、安全運転を普及する目的のNPO法人設立の役割は大きい。
認知症の高齢ドライバーが判断力の低下などで運転中にどんなミスを起こしやすいかを調べるため、認知症の前段階との診断を受けた人に車を運転してもらい、道路標識に従った運転ができているかなどを点検する実験が神奈川県内の自動車教習所で始まった。
NPO法人「高齢者安全運転支援研究会」(東京)が21日から実施。物忘れなどが運転にどう影響するかを明らかにし、同じようなミスを経験している高齢者に注意を呼び掛け、早期受診を促す。2年間ほど続けて報告書をまとめ、公表する。
高齢者の運転をめぐっては、認知症が疑われる人による逆走事故が相次ぐなどし、75歳以上の人への認知機能検査を強化する改正道交法が今年6月に成立。2017年6月までに施行される。(日本経済新聞)