浜岡原発の構造的特徴や、重大事故を起こした際の社会的損失などを冊子にまとめたNPOの記事。科学技術の振興もNPOの一分野になっており、これを目的とするNPO法人設立も多い。
中部電力浜岡原発の設計にも関わった元技術者らでつくるNPO法人APAST(アパスト、東京都)は、同原発の構造的特徴や、重大事故を起こした際の社会的損失などを独自にまとめた冊子「浜岡原子力発電所の技術的および社会的検討」を作成した。同NPOのホームページから内容を閲覧できる。
同NPOの後藤政志理事長、筒井哲郎理事、渡辺敦雄会員ら元技術者が共同執筆した。全12章。東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第1原発との構造的類似性や、浜岡原発直下を震源とする大地震が起こった際の構造物損傷の大きさなどを指摘する。永久停止で雇用が失われた場合の代替産業振興の必要性にも触れている。(静岡新聞)