被災地に茶葉とメッセージを届ける活動を続けているNPOの記事。フードバンクをメイン事業にしたNPO法人設立の一例。
東日本大震災からまもなく5年。鹿児島市のNPO法人「フードバンクかごしま」が、「鹿児島のお茶で体と心を温めてください」と被災地に茶葉とメッセージを届ける活動を続けている。5日、メンバーらが鹿児島市の街頭で茶葉の寄付を呼びかける。
フードバンクかごしまは2011年の震災発生後、理事長の原田一世さんが設立した。「募金でなくても、自分ができることはある」。まだ食べられるのに廃棄される食品を集め必要な人に配る「フードバンク」活動を、震災前にテレビで見たことを思い出した。
食品の提供を呼びかけ、初めはカップ麺や缶詰、レトルト食品などを段ボールに詰め、被災地へ届けた。その後、品種が多いと現地で仕分け作業の負担になると知った。翌年から、全国2位の生産を誇る県産の茶葉に絞った。(朝日新聞)