NPO法人に移行した「アスベスト被害者救済基金」の記事。アスベスト被害者の支援を目的とするNPO法人設立。
アスベスト(石綿)患者を支援する「アスベスト被害者救済基金」(神戸市中央区)がNPO法人に移行し、被害者の掘り起こしに力を入れている。石綿疾患は潜伏期間が長く、阪神・淡路大震災のがれき撤去で石綿を吸引した人らの発症も今後増える見通し。「活動をさらに充実させ、疾患予防と根絶を目指す」としている。
基金は2006年、ひょうご労働安全衛生センターなどが任意団体として設立。昨年11月にNPO法人に移行した。設立のきっかけは05年の「クボタショック」。尼崎市のクボタ旧神崎工場周辺で、住民に石綿の健康被害が相次いでいることが明らかになった。基金を通じ、訴訟費用の援助をしてきた。(神戸新聞)