高齢者の記憶をネットで共有する「記憶の銀行」の記事。記憶に関するNPO法人設立は珍しい。
1964年の東京五輪に出場したレスリング金メダリストの秘話。東京タワー建設に携わったとび職人の誇り。テレビの生放送直前まで影絵作りに追われた劇団員--。歴史や世相を映した60歳以上の市井の人々の記憶を動画などで記録し、インターネットを通じて共有する「記憶の銀行」が広がりを見せている。
日本では2010年からNPO法人「MEMORO(メモロ) 記憶の銀行」(渋谷区)が取り組んでおり、代表の長島光男さん(64)は「人の記憶に触れることで、教科書にはない知識や教訓を経験してほしい」と話す。(毎日新聞)