工藤会跡地使い「共生の町」 北九州のNPOが構想
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北九州市を中心に相次いだ市民襲撃事件で摘発されている特定危険指定暴力団工藤会(同市)の本部事務所が2月に撤去された。跡地を活用し、子どもの学習や生活困窮者の支援などの拠点づくりを目指す市内のNPO法人「抱樸(ほうぼく)」の奥田知志理事長は「赤の他人の葬儀を出せるような、住民が支え合う町にしたい」と展望を語る。

2000年前後から飲食店や建設会社関係者らを狙った襲撃事件が相次ぎ、福岡県警は14年9月から頂上作戦を展開。小倉北区にある本部事務所も昨年9月、民間業者が約1億円で跡地を購入することで市や工藤会側などが合意した。その後、市内で生活困窮者の支援活動をする抱樸がほぼ同額で購入することで業者側と話をまとめた。(日本経済新聞)

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