全国の被災地で自前のヘリコプターなどを使い活躍する民間の救助・医療チーム「空飛ぶ捜索医療団ARROWS（アローズ）」が、日本初となる災害医療に特化した医療船の実用化を目指している。医療船は、陸路が寸断されても海路から物資を輸送できるだけでなく、支援拠点にもなる。

海外では、手術も可能な病院船を海軍が持つ国もある。国内でも導入が議論されているが、コストの高さや平時の運用が課題となり、実現していない。アローズを運営するのは、国内外で人道支援や災害支援に携わる認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」（広島県神石高原町）。東日本大震災や熊本地震などでの支援活動に定評がある。(日本経済新聞)