新型コロナウイルスの緊急事態宣言が東京や愛知など6都府県に出される中、生活に困っている人に食品を無償で提供する「フードバンク」の需要が高まっている。フードバンクと大学が提携し、バイト先の休業などで収入が減った学生らに毎月食料を届けたり、スーパーが食品などの寄付を募るポストを設置したりと支援の形も進化してきた。
同法人は二〇〇八年に設立。企業や個人から余っている食品を受け付け、行政や社会福祉協議会などからの情報を基に、生活に困っている家庭に届けている。支援した世帯数は一九年度は五千世帯だったが、二〇年度は七千世帯に増加。これまでも児童養護施設などに食料を提供してきたが、大学と提携して食料支援を行うのは初めてという。(東京新聞)