田園が広がる足利市南部の県(あがた)町地区で農業の未来を見据えた挑戦が始まった。担い手不足で増え続ける耕作放棄地の再生に、知的障害者らの力を借りる。障害者の就労機会拡大にもつながる農業と福祉の連携だ。六日は活動の第一弾、ジャガイモの収穫が行われた。畑で格闘する障害者とノウハウを指導する農家の人たち。
作業の合間に笑い声が響いた。活動母体は昨年末、発足したNPO法人「あがた農楽園」で同地区の農業従事者十五人(現在十九人)が中心メンバー。今回収穫したのは「メークイン」「キタアカリ」「男爵薯(いも)」「アンデス」の四品種で約三百七十キロ。約百五十人いる賛助会員に配布後、二十二日から渡良瀬会が運営する「コミュニティーセンターよこまち」(足利市葉鹿町)の障害者喫茶で販売する。四品種詰め合わせの約五キロ入りで一箱千二百円。(東京新聞)