ドメスティックバイオレンス(DV)に悩む女性や子どもを支援するNPO法人「ウィメンズネット『らいず』」(水戸市)は、つくば市の県立茎崎高で、交際相手から受ける、いわゆる「デートDV」についての出前講座を開催した。登壇した同NPO理事の錦織福子さんは1年生約50人に、「自分に落ち度があるとは絶対に思わないで」と呼びかけた。
錦織さんはDVを「相手を支配するために暴力を手段として使うもの」と定義したうえで、ジェンダーバイアスや暴力の容認が原因と説明。殴る蹴るなどの身体的暴力だけでなく、同意のない性交渉や、相手の所在を常時監視する、常に相手におごらせるといったさまざまな暴力が混在し、優しくなる時期とDVの時期が繰り返されるといった傾向を紹介した。(毎日新聞)