女性アーティストの創作と子育ての両立を応援しようと、金沢市のNPO「ひいなアクション」が、市内の石引商店街にギャラリーを開いた。作品を展示販売するほか、子どもたちとアートをつなぐ体験イベントを企画していく。目指すは「育児の始まりが、創作の終わりにならない社会」。元クリーニング店の二十五平方メートルの小さなギャラリーから、大きな目標に向けて踏み出した。
六月にオープンしたギャラリーの営業は主に金・土曜日。九月四日までは美術作家の山本優美(まさみ)さん(37)の個展「記憶の手ざわり」が開かれている。衣服は人が着て過ごした時間と痕跡を記憶するものと捉え、焼きもので表現している。二〇一七年に長女を出産。その一年後に制作を再開し、五つの展覧会に参加した。(中日新聞)