兵庫県豊岡市のNPO法人が、障害者も高齢者も誰でも旅を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」の拠点作りを進めている。山海の自然に恵まれた但馬地域に合わせて水陸両用のアウトドア用車いすを導入。神戸、姫路などに続くサービス拠点を目指している。ユニバーサルツーリズムの対象は「高齢者、障害者、乳幼児ら国内人口の3分の1に達する」と、観光庁も旗を振る。
同県香美町の山間部、ハチ北高原スキー場に近い「たじま高原植物園」(香美町村岡区和池(わち))で11日、三輪のアウトドア用車いす「ヒッポキャンプ」の体験会があった。主催は但馬各地で障害者の就労支援に取り組む豊岡市元町のNPO法人「ぷろじぇくとPlus(プラス)」。2016年の設立後、城崎温泉のユニバーサルマップ作りなどに取り組み、アウトドア用車いすは21年、コープこうべの助成金を活用して購入した。(毎日新聞)