自治体と連携して地方移住を支援するNPO法人ふるさと回帰支援センター(東京・千代田)は25日、2021年の移住希望地ランキングを発表した。移住の相談のため都内の窓口を訪れた人の中で最も人気が高かったのは2年連続で静岡県だった。2位以下は福岡県、山梨県、長野県、群馬県の順番だった。新型コロナウイルスの感染が急拡大した20年は近距離移住への関心が高く、東京近郊の人気が顕著だった。21年のランキングでは全国に広がった。
同センターの稲垣文彦副事務局長は「ライフスタイルの変化を求める人たちが動き出した。21年はコロナ前(の傾向)に少し戻った」と分析する。2位の福岡は、九州出身の人がUターンを希望する傾向が見られたという。セミナー参加者の間で人気が高かったのは、1位が広島県、2位が愛媛県、3位が長野県だった。(日本経済新聞)