カンボジアで内線による地雷や不発弾の処理を続けながら復興を支援する松山市の認定NPO「国際地雷処理・地域復興支援の会」は新たなクラウドファンディング(募金活動)を始めた。「愛媛県からカンボジアへ トラクターと緊急車両を送り、地雷除去後の村に産業拡大の希望と安心を」と題し、車両5台の現地への輸送・維持費として500万円を6月末まで募る。
支援の会理事長兼現地代表の高山良二さん(75)は元自衛官。日本が初めて国連平和維持活動(PKO)を展開した1992~93年のカンボジアで施設大隊長補佐として約600人を率いた。定年退官後も「経験を生かせるのはむしろこれから」と、現地での不発弾処理活動などに従事。2011年に支援の会を設立し、集めた資金をカンボジア西部・バタンバン州タサエン村での活動に充て、村で2カ月過ごしては愛媛に1カ月戻るサイクルを続けてきた。(毎日新聞)