静岡盲ろう者友の会(斉藤正比己会長)はこのほど、NPO法人設立に向けた総会を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。市への認証手続きを経て、早ければ年内にもNPO法人に移行する。盲ろう者向けの福祉サービスを行う「同行援護事業所」の運営に必要な法人格を取得するため、任意団体からNPO法人に移行し、組織体制を強化するのが目的。
総会では設立趣意書を確認し、情報の入手や外出時の移動が困難とされる盲ろう者の社会参加と自立を支援する必要性を共有した。同会は1995年に発足。視覚と聴覚の両方に障害がある盲ろう者20人と手話通訳の支援者ら180人が所属し、県内各地で交流行事や福祉活動を行っている。(静岡新聞)