浜松市東区のNPO法人光量子医学推進機構(代表理事・瀬藤光利浜松医科大教授)は11月末まで、ロシアによる侵攻が続くウクライナの医療機関に支援物資を届けるため、クラウドファンディング(CF)を活用して資金を募っている。長引く戦闘で医薬品や医療機器の不足が深刻で、関係者は「多くの人に協力してほしい」と呼びかける。支援のきっかけは6月、ウクライナからパクハモフ・ヴァラディミルさん(31)一家が戦火を逃れて浜松へ避難してきたことだった。
パクハモフさんの両親は同国中部の都市ポルタヴァの病院に勤務する医療従事者。現地にとどまり、周辺都市からもやって来る傷病者の治療に当たっているという。 同NPOは浜松医科大の教員らが中心となって運営し、外科系医師の教育支援や留学生らを含めた医療教育、難民支援などの活動を展開している。パクハモフさんの避難の受け入れに携わった浜松国際交流協会を通じて支援の照会があり、面談を行った上で実施を決めた。(静岡新聞)