お気に入りを交換しよう シェアする本棚 柏のNPO、設置から3年
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自分のお気に入りの本を持って行くと、本棚にある誰かのおすすめの本と交換できる−。千葉県柏市のかしわインフォメーションセンターにある「シェアする本棚」が今月、設置から三年を迎えた。企画したNPO法人ソーシャルキャピタル協会の藤田とし子理事長(64)は「本を通して人と人が交流できたら」と話す。取り組みが始まったのは二〇一九年十一月。スマートフォンの普及でわざわざセンターに来て情報を得る人が減る中、「市民の思いがつながる事業がしたかった」と藤田さんは振り返る。

街中に本棚を設置して本の持ち主と借り手がメッセージカードを共有する「まちライブラリー」から着想を得てゼロ冊から始めた。三年間で持ち込まれた本は約五千冊に上るという。自身も大の本好きという藤田さんは「市内に拠点を増やしたい」と意気込み、味わい深い帯を紹介する「帯大賞」の実施も視野に、今後も活動を広げていく。(東京新聞)

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