「絵本サンタになりませんか」―。経済的理由や病気、災害などで厳しい状況に置かれている子どもたちに、クリスマスの絵本を贈る取り組み「ブックサンタ」が全国で広まっている。協力書店で子どもに贈りたい本を選び、会計時に「ブックサンタでお願いします」と伝えればNPOを通じて本が届く仕組みに賛同者が増えている。
主催するNPO法人チャリティーサンタ(東京都)によると、活動は2017(平成29)年に始まった。書店で寄付された本はNPOが集約し、ボランティアや支援団体を通して子どもたちに届けられる。参加書店は全国で779店舗に増えたが、福島県内は5店舗にとどまっている。5年前から協力している「リブロ郡山店」(福島県郡山市)店長の熊谷孝行さん(58)は「協力店舗が広がれば、子どもたちが絵本を手に取る機会が増える」と期待する。(福島民報)