埼玉県の所沢市教育委員会は六日、市立中学一年生だった女子生徒から「いじめ」との訴えを受けた十二件のうち、四件をいじめと認定し、三件を「可能性を否定できない」とした市いじめ問題対策委員会の調査報告書を公表した。女子生徒はいじめを受けた後、うつ病と診断されたが、三年時からは通学し、高校進学も決まったという。報告書は、解決にNPO法人が大きな役割を果たしたと異例の言及もしている。
二一年三月、市教委は保護者が相談していたNPO法人「プロテクトチルドレン」(川口市)の森田志歩代表から申し入れを受けて面談し、いじめ問題対策委員会に諮問するべき重大事態だと判断したという。(東京新聞)