東京都の江東区役所職員の提案がきっかけで養蜂事業を始めたNPO法人「江東区ハニービー・プロジェクト」が、区内の民間企業への養蜂指導に乗り出した。区職員OBで法人事務局長の速水俊成さん(69)は「養蜂は、環境意識の向上にもつながる」と区内への広がりに期待を寄せている。
同プロジェクトは二〇一三年、区職員から広く提案を募る制度に、当時区民課長だった速水さんらが応募し、事業化したのが始まり。一七年にNPO法人を設立した。区防災センターの屋上でミツバチを育て、これまでに年間百四十キロ〜三百三十キロを収穫。区役所内の障害者団体が運営する売店などで、毎年十月から販売している。昨年も一個五百〜千円で販売し、すでに完売したという。(東京新聞)