石川県輪島市町野町曽々木地区で17日、夏祭り「曽々木大祭」が開かれた。能登半島地震で一時孤立状態に陥り、住民が地区外に避難するなどした影響で開催が危ぶまれたが、神戸市のNPO法人などボランティアの協力を得て、巨大な灯籠「キリコ」の巡行にこぎ着けた。
今年は大小3基のキリコを運行。住民やボランティアが担ぎ手となり、地震で崩落した景勝地「窓岩」を望む海岸沿いの道路を練り歩き、地域の早期復興を祈願した。
曽々木地区は地震後に道路が寸断され、孤立状態になった。多くの人が広域避難し、地元住民によると、地震から7カ月が過ぎた今も若い世代を中心に戻ることができていない住民もいるという。(東京新聞)