NPO(法人)って何なの?

NPOとはいったい何でしょう…。会った人にときどきNPOのことを尋ねてみることがあります。全く知らないという人はさすがにいなくなりましたが、返ってくる答えはさまざま。 よく耳にするのは「知ってるよ。ボランティア団体のことだよね」という答え。

たしかにNPO(法人)でボランティア活動をしているところも多く、そもそもNPO法ができるきっかけとなったのは阪神・淡路大震災でのボランティア活動なのですから、これも無理はありません。 しかし、NPOとボランティア活動は同じではありません

NPOとは Non Profit Organization の略語で「非営利組織」つまり、営利を目的としない組織のことをいいます。営利を目的としない市民の活動がNPO、これをまず押さえてくださいね。

ではNPOに「法人」がついたものは何でしょうか。「法人」とは法律の要件を満たした人の集まりや一定の財産を、個人と同じように権利・義務の主体として扱うことをいいます。人の集まりとして株式会社、社団法人などが、財産の集まりとして財団法人などがあります。これはおなじみですね。

人の集まりであるNPO法人は、社団法人の一種として、NPO法に基づいて都道府県または指定都市の認証を受けて設立された法人のことをいいます。 NPO法は正式には「特定非営利活動促進法」という名称の法律で、NPO法人も正式には「特定非営利活動法人」といいます。

ここで「特定非営利活動」とは、(1)法が定める20種類の分野に当てはまるもので、(2)不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することを目的とする活動のことです。簡単にいうと、広く社会一般の利益のための活動ということですね。


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